足場養生の役割をご存じですか?養生シートの種類と併せて紹介します!
工事現場などで見かける養生シートの役割をご存じですか。
養生シートが汚れやキズを防ぐために使われているということを知っている方は多いと思います。
しかし、養生シートの中にはその他の性質を持ったものもあります。
今回は、足場の養生シートの役割と種類についてご紹介します。
□足場養生の役割は?
足場の養生シートの役割は、4つあります。
1つ目は、塵やゴミの飛散と付着を防ぐことです。
塗料や補修材で汚してしまうと、その後の片付け等に時間がかかってしまいます。
そのためにあらかじめ、エントランスやエレベーター内などを養生しておくことで片付けの手間を省けます。
2つ目は、建造物のへこみやキズを防ぐことです。
養生シートは、汚れだけでなく建物にキズやへこみができることを防いでくれます。
工事後にトラブルが起きないためにも、養生シートは必要です。
3つ目は、仮置きする場合に発生するキズを防ぐことです。
工事中に使用する資材を仮置きする場合、もし直接置いてしまったら壁や床にキズができてしまいます。
4つ目は、清掃作業の短縮です。
工事中に出たコンクリートのカスや補修の際に出たゴミ、劣化したタイルなどから床面を守ります。
そして、これらを集めるときにも、養生シートがあると作業がスムーズに行われます。
□養生シートの種類
養生シートには、「防音性・耐火性に優れたもの」「メッシュでできたもの」があります。
防音性に優れた養生シートは、遮音シートとも呼ばれています。
足場の設置や・解体には大きな音が発生します。
この防音性のあるシートを使うことで、かなり騒音を抑えられます。
近隣住宅との距離が近い場所で工事が行われるときによく用いられます。
また、耐火性に優れた養生シートは、燃えにくい素材で作られているので、万が一の際にも安心です。
そして、消防法で定められている防炎物品として販売されているものもあります。
燃えにくい素材の難焼性と燃えない素材の不燃性など、いくつかの種類に分かれています。
格子のような構造をしているメッシュシートは、通気性がよく一定の破片や粉塵の飛散が防止できる養生シートです。
風の影響を受けやすい場所での作業中に使われる養生シートです。
□まとめ
養生シートは建物のキズや汚れを防ぐためだけではなく、防音や耐火に優れたものがあります。
工事をする前には、養生シートを引くようにしましょう。
工事する場所の周辺地域の環境や施工内容によって適切な養生シートを選び、未然にトラブルを防ぎましょう。